この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
夫から継続的に暴力を受けており、子どもを連れて他県に逃げた上で離婚したいと考えている。もっとも、住んでいる家は自分が名義人になっているので、契約を終了させて明渡もしなければならず、事後処理をどう進めたらいいかわからない。育てている末の子は夫の連れ子で、自分とは養子縁組していないので、どうなるかが心配。
解決への流れ
弁護士の介入のタイミングを本人と協議している間に夫が刑事事件で逮捕されたため、直ちにDV保護命令を申し立てるとともに、夫の弁護人と交渉して離婚・親権者の指定・末の子の養子縁組について合意。夫が釈放される前に他県へ避難させ、住居の解約や各種届出等の処理は弁護士が代行して行った。
DV事案では、依頼者がDVから逃れる前の生活の清算、逃れた後の生活をどう立て直すかが重要なので、本来の受任業務の範疇にはないような諸々の作業や援助が必要となる場合があります。この事件でも、従前の住居の解約手続や明渡の立ち会い、役所への各種届出、移転先での生活保護の受給など、様々なフォローを行いました。