この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
相談者の伯母には夫も子どももおらず、一人暮らしをしていました。伯母が亡くなった後の相続についてどのようにすればいいか悩んでいたところ、伯母の自宅宛てに多数の請求書が届いていることがわかりました。しかし、どのように対処すればいいのかわかりませんでした。
解決への流れ
伯母に対する請求書を確認したところ、負債の総額は500万円を超え、手持ちの預貯金により返済できる金額ではありませんでした。また、高齢の伯母は認知症が進行して、十分な判断ができない状態になっていました。そのため、裁判所に成年後見人の選任を申立て、弁護士が成年後見人に就任しました。自宅で一人暮らしを続けることが困難な状況だったため、入所可能な施設に引っ越し、裁判所から自宅の売却許可決定を得て、得られた売却代金により負債を完済しました。
相談者やそのご家族の判断能力によっては死後の相続対策を行うことができない場合もございます。そのような状況でも、成年後見を申立てることにより解決できる事案もございます。事案に応じた様々な解決方法がございますので、まずはご相談ください。