この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご相談者の夫に浮気を疑うべき事情があり、別居した上で再度当事者間で協議したところ、相当な財産を持っているはずの夫が財産はないと言い張り、財産隠しをするおそれがあったことから、財産の保全も検討しつつ離婚のご依頼を受ける運びとなりました。
解決への流れ
ご依頼者様が別居する前に確保していた資料を精査し、多くの額が入っている可能性が高い預金を対象に仮差押を行い、これに成功して財産隠しを防ぐことができました。その上で離婚調停を申し立て、財産分与のほか、浮気が疑われたことから慰謝料も求め、結果として財産分与に解決金を上乗せした形で調停が成立しました。調停成立後も回収に万全を来たすため、仮差押を取り下げることはせず、仮差押に成功した預金を対象に本差押を行うことで無事に取り決めた金銭を獲得できました。
相手方のみならず裁判所から、調停を成立させる上で仮差押を取り下げることを促されましたが、あくまでご依頼者様の利益を最優先に考え、財産を間違いなく確保するために仮差押を維持した形でないと調停成立はできないとの姿勢を貫き、最終的には裁判所からも理解をいただくことができました。財産分与や慰謝料の額を協議する上でも、予め仮差押をしていたことが有利に働いたように思われます。