この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
駐車場の中で、車をぶつけられたという方からのご相談でした。ご自身でも相当、加害者側の保険会社と交渉をされたのですが、加害者側の保険会社も一切譲歩することなく、交渉が行き詰まってしまっているとのことでした。ご依頼をいただく前に、事故に関する資料(ドライブレコーダー映像など)を見させていただき、「裁判になって判決となったら、ご相談者さまに過失が0だとするのは難しいかもしれません。ただ、最大限有利な解決をできるよう全力を尽くします。」と見通しと方針を説明をさせていただきました。幸い、弁護士費用特約に入られていたので、今の状況では納得できない、とのことで、ご依頼をいただきました。
解決への流れ
●過失割合についてご依頼をいただいてから、すぐに加害者側の保険会社に送付する書面を作成しました。ドライブレコーダー映像と、ご依頼者さまのお話から、加害者の不注意な点を数多く指摘しました。その際、いろいろと指摘するのではなく、別冊判例タイムズの内容を踏まえて、当方の主張が適切であるとして書面を作成しました。●解決の内容最終的に、無過失とまではいかなかったものの、ほぼそれに近い内容で示談をすることができました。
●弁護士費用特約の重要性今回の依頼者さまは、弁護士費用特約に入られていたので、ご自身の負担なく弁護士に依頼することができました。特に、物損のみの場合だと、弁護士に依頼すると費用倒れになってしまうケースが多いため、弁護士費用特約に加入されていない方は、是非この機会にご検討ください!●過失割合の交渉裁判所も、保険会社も、「別冊判例タイムズ38号 (民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準全訂5版) 」という書籍を利用しています。そのため、この書籍の記載を踏まえた上で、交渉を行うことが重要です。ただ、この書籍は、図解などもされていて非常にわかりやすいのですが、今回の事案にどのように適用ができるのか、どのような点で有利な主張を組み立てていけるのかといった点が特に重要になります。今回のケースでは、事故の内容と判例タイムズの内容を踏まえて、適切に交渉を行ったことで、ご依頼者さまに有利な結果で解決をすることができました。●見通しの重要性ご依頼をいただくにあたり、可能な範囲で見通しをお伝えするようにしています。その際、無責任なことは口にしないよう心がけています。今回のケースでも、「過失を0にできます!」と説明をした方が依頼者さまからすれば、心強く感じたかもしれません。ただ、できない約束をすることほど、失礼なことは無いと考えているため、厳しい見通しであれば、そのようにお伝えしています。今回のご依頼者さまは、ご理解いただき、お任せいただいたことに大変感謝をしております。