この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
正社員として約1年半勤務した会社から突然解雇された。支払うと言っていた解雇予告手当は,退職時に依頼者の事務処理上のミスがあったとして支払わない。不当な解雇に納得できない。
解決への流れ
依頼者に助言して会社に請求して解雇理由書を発行させたところ,経理上のミスなどという言い掛かりに等しい理由が記載されていたため,弁護士から解雇に正当な理由がなく無効であるとして速やかな職場復帰と未払賃金の請求を求めて交渉したところ,相手方に代理人が付いたため訴訟を視野に準備する傍ら代理人間で交渉を続けた結果,解雇撤回,合意退職,相当月数の賃金相当額の解決金の支払で和解が成立しました。
訴訟提起直前になって当方の主張する和解案に近いもので解決しました。会社側の解雇事由や解雇予告手当との相殺を狙った損害賠償請求は理由がないことが相手方代理人にも理解されたことで早期解決できたものと思われます。裁判では併せて役員のパワハラ問題も取り上げる予定で告知していましたが,結果的に相手方が和解に応じ,裁判や労働審判で更なる労力と費用を費やすことなく決着できたと思っています。